今日は良い天気だ。

俺はバーバリアン。リアンと言う。このマルクというチーフの村でゆったり過ごしている。
ゆったりしているのは出撃する事が無いからなのだ。
今のチーフはバルーンラッシュというのにハマっているのか、あの骸骨野郎をいっぱい引き連れて戦いに行っている。
そしていつも返り討ちにあって帰ってくる。

俺はなぜ戦闘に参加できないのか。いつも疑問に思っている。
チーフが他の村に攻めに行く度に村人に聞いても、
「さぁ?私に聞かれてもわからないわ。」
としか返ってこない。

暇だ。
昔は毎日のように戦っていた。
毎日のように怪我をしていた。
でも、それが楽しいと思っていた。生き甲斐とも思っていた。

いつの日か。俺を戦闘に連れて行かなくなった。
そこから俺は変わってしまった。



……?

い………

…りだ…

そんな……でき………

…め…!

俺は…の為……まれ…………じゃない!!



夢だ。
それも、何回も見たことのある夢。
まるで過去にそんな事があったかの様に。

前より鮮明な夢だった…。


俺の一日はいつも夜明け前から始まる。
村を走って身体を温めて、筋トレをする。
筋肉の維持をしないと、もしもの事があったら大変だからだ。
そして昼まで剣を磨いて時間を潰す。
昼はチーフが戦闘に出向く。
いつも同じ編成で。



ある日、ゴブリンから闇の兵舎に来ないかと誘ってきた。
「俺の知り合いのさ。一人で村を作ってある液体を研究してる奴がいるんだ。そいつがお前に会いたいんだと。」
闇の兵舎…?

俺には闇の兵舎という物が理解できなかった。
闇ってなんだ?

ゴブリンに連れられ、その闇の兵舎という建物に着いた。
兵舎と少ししか違うじゃないか。

その横にはドリルで穴を掘っている機械と、四角いタンク。
その中身は真っ黒な液体が入っている。
なんだこれは…?

闇の兵舎からウィザードが出てきた。
「おう。いらっしゃい。」
そのウィザードは何とも不気味だ。フードで顔がよく見えないが目が光っている。

ゴブリンが
「お前が言っていたバーバリアンのリアンを連れてきたぞ!」
と、俺を差し出して言った。

「おお、君がリアンか。よく来てくれた。」
と、手を差し出してきたので握手をした。

「私はこの謎の液体を研究してるウィックだ。よろしく。」
よろしく。と俺も返す。


ウィックは一人でこの森の秘密を研究しているんだと。
研究している中、地下深くから謎の液体を発見したのでそれの活用方法を探しているんだと。

「君らや私はエリクサーという液体で出来ているだろう?これは予想だけど、この謎の液体からも何かの生物が生み出せるんじゃないかと思ってね。」

ウィックはそう言うと謎の液体が入ったタンクからコップへ液体を入れた。

「それで色々な方法で生物を生み出そうと考えた。自分で飲んでみたりもした。ただ、なんの変化も得られないんだ!!」

自分ではそう言ってるが、目が光っているのはその液体のせいではないのか。と思った。

「そこで、だ。この液体をリアン。君に飲んでほしい。」

俺が!?
考えたくもない。目が光る恐ろしい奴になるだなんて。

「もし、君の身体が悪い方向へ変化し始めたら元の状態へ戻す事を約束する。元に戻す力も私は持っている。頼む。」

そこまで言われると…な…

「つべこべ言わずに飲め!!!」
とゴブリンが黒い液体を無理矢理口の中へ流し込んできた。



…………

バーバリアン。まず最初に君が先陣を切ってくれ。

なぜ?

君が一人で村に立ち向かう姿を見たくてね。

いやだ!

なぜ?君はインフェルノタワーの攻撃も耐えれるだろう?

無理だ!

君は一人で全ての村を破壊し尽くせるんじゃないのか?

そんな事はできない!

はっ。情けねぇ。おい。誰かこいつを敵の村に放り投げてくれ!

やめろ!

最初から決まってたんだよ。お前は捨て駒だって事がな!!!

俺はその為に生まれてきたんじゃない!!


お前は捨て駒…

お前は…

お前は…

捨て駒…

お前はただの捨て駒なんだよ。

ちがああう!!!!

………