僕はジャン。ジャイアントというユニットだ。
敵の攻撃を皆の代わりに受け持つのが僕の役割。

僕の出撃要請は突然やってくる。
そして前に出て大砲やアーチャーからの攻撃を受ける。大して痛くはない。
それでも、いっぱい弾を受けるとヒリヒリしてくる。
チーフがヒールの呪文を使ってくれるので、それもいらない心配。
いっぱい攻撃を受けられる。それが僕の使命とも言える。


ある日、チーフがこんな事を言い出した。
「th10相手にどこまで戦えるかやってみたい。」

それはあまりにも無謀じゃないの?と言ってみたけど、チーフは聞く耳を持たなかった。
何を考えているのだろう。

th6なんかが勝てるのか。


敵の村の手前まで連れて来られた。チーフが作戦会議をし始める。
連れて来られた皆の顔はどんよりしている。どう見ても負けが見えているからってのもある。
でも僕は全力で攻撃を受けて皆を守るだけ。

戦闘開始。
まず僕が先陣を切る。
いつも通り大砲やアーチャーからの攻撃を受ける。

なにこれ!?痛い!痛すぎる!
大砲の弾は燃えていて熱くて痛い。更にアーチャーの矢が当たると小爆発を起こすので意識が吹き飛びそうになる。


チーフがヒールをくれるが、痛さのほうが強い。

と、味方のウィザードが大砲とアーチャータワーを壊してくれた。
ウィックだ。
「大丈夫か?しっかりしろ。戦いは始まったばっかだぞ!」

そうだ。まだこれからだ。
僕は奥へ奥へと進む。

すると横からテスラが現れて電気を放ってきた。



一瞬気を失っていたのかもしれない。
痛みすら感じなかった。

ウィックがテスラを壊してくれていた。ありがたい。

そして敵のタウンホールが見えてきた所まで行くと、何やら熱線を放つ建物に攻撃された。
熱いというより温かい。
こりゃ楽だ。

余裕をかましてその建物を壊そうと近寄る。
油断したのがいけなかった。


気がついたら自分の兵舎に居た。
死んでしまったようだ。

熱線を放つ施設は少しずつ熱を持ち、身体が溶けるような熱さだったのを覚えている。
流石th10だ。

兵舎でゆったりしていると、ふらっとウィックが兵舎に入ってきた。

「おお、ジャン生き返ったんだな。残念ながら負けたよ。当たり前か。破壊率は25%だったらしいぞ。」

25%…そうか。th10にそこまで行けるのなら上出来だな。

「そうだな。それにしてもジャン、君が凄く攻撃を耐えてくれたからってのもあるかもしれないんだけど。」

うん?

「合計で資源が90万も奪い取れたんだぜ?更にあの貴重なダークエリクサーも奪い取る事ができたんだ。」

ダークエリクサー?

「そうそう。俺らの村じゃまだダークエリクサーを扱えないんだけど、俺のビンに入れる事ができたからこっそりとな。」

ウィックはポケットからビンを取り出して見せた。
真っ黒な液体をしている。

「いい色をしているだろ?この液体は俺達の知っている奴らとはまた別のユニットを生み出せるらしい。」

というと、ずっと強い奴も生み出せるかもって事か。

「そういう事だ。」

ウィックとダークエリクサーの事を話し合っていると、外から鐘の音と同時に
「敵襲!敵襲だー!皆位置につけー!」
と声がした。

何!?

「ちょっと俺様子見てくる!!」

ウィックが慌てて外に飛び出す。
僕も外に出る。

何だあれは…!?

黒い気球、大きな動く岩、小さいけど素早く動く悪魔、そして…

「で、でかいバーバリアンとアーチャー…!?」

遠くからでも敵の威圧感を感じる。

リベンジだ!さっきのth10の奴らがリベンジしに来たんだ!!

ウィックが火の玉を遠くの気球に投げつけてながら僕に指示をしてきた。

「ジャン!俺が黒い野郎共を撃ち落とす!お前は皆を守ってくれ!!」


そう言ってウィックは自分の配置に向かっていった。