ドカン!と音がする。
ウォールブレイカーが壁を破壊した音だろう。
その開いた壁からゴーレムが出てくる。

奴を止めなければ!

ゴーレムを止めようと力を入れて押す。
が、動きが止まるどころかぐいぐい押し返してくる。
くそ…くそ…!なぜだ!こんなにも努力をしたのにこの岩を止める事すらできないのか!

「ジャマ。ドケ。」

そう言って僕の腹にボディブローをかましてきた。

吹き飛ぶ僕の身体。意識はなんとか保つている。

くそー!この野郎め!
奴にストレートをぶち込む。
が、びくともしない。

「シツコイ。」

ゴーレムがお返しと言わんばかりのストレートをぶち込んできた。

耐えられない。
あまりの衝撃に倒れてしまった。

ゴーレムの後ろからは敵のウィザード達がぞろぞろ入ってくる。
その後ろには大きなバーバリアン、大きなアーチャー。
ああ、ダメだ。くそう。


「ジャン!諦めるな!!!まだ戦いは始まったばかりだぞ!!」

ウィックが叫びながらゴーレムに火の玉を投げつけている。
火には弱いらしい。苦しむ声が聞こえてくる。

僕の周りにはまだ大砲もある。アーチャーも頑張って戦っている。ウィックも居る。
その皆を守るのは僕しかいない!!

前の方からバーバリアンキングが僕にとどめを刺そうと剣を振り下ろしてきた。
それを避ける。

「ちっ。大人しく死んでおけば良いものの。」

ふん。まだ死ねない理由があるんでね。


バーバリアンキングからボディブローをかましてくる。
モロに入ったが耐えられる。ゴーレムよりマシだ。

ウィックが後ろからバーバリアンを攻撃するが、バーバリアンキングからするとそこまで気にするほどの痛さではないみたいだ。あまり動じない。


防衛戦が続く。ウィックの塔は壊されたがウィックは生き延びてthの防衛に集中している。
残るは…隠しテスラが頼りだ。

何発パンチを食らっただろうか。
普通のジャイアントならもう限界を超えて死んでいると思う。

「しぶといやつだ…」

相手のバーバリアンキングは少し疲れを見せ始めた。
ここからが勝負だ。


右ボディブローをぶち込む。動じない。
右ストレート。動じない。
相手が左フックをかましてきた。痛いが我慢はできる。
そして剣を振り下ろしてきた。遅い!
避けて左ジャブ。
よろめくバーバリアンキング。
とどめに右ストレート…できなかった。

後ろでアーチャークイーンが武器を構えていたのが見えたからだ。
今まで姿が見えなかったのは消えていたからか。


「無理するんじゃないわよ。」

「悪い。助かった。」

気がつけば僕とウィックとしか生き残っていない。
隠しテスラはウィザードを全滅させたが、アーチャークイーンを仕留めるには至らなかったようだ。


ウィック、僕が君の盾になるよ。クイーンを殺ってくれ!そうすれば勝てる!!

「おい!ジャン!そんな事するとお前が死ぬぞ!!」


僕は何の為に努力をしているのか。
自分の居場所を見つけられなかった。
でも、今その居場所を見つけた。

アーチャークイーンがウィックを狙う。

僕が向かおうとするとバーバリアンキングが腕を掴んで邪魔をする。

腕を振り払って、アーチャークイーンの所へ飛び込んだ。




「立派な壁だったぜ。ジャン。」